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 酒とパンダとごはんとコドモ。無理せずラクに、まいにちのくらし。

サバイバル

東京島 (新潮文庫)

東京島 (新潮文庫)

無人島に流れ着いた32人の中で唯一の女性としてたくましくしたたかに生きようとする女性。エンターテインメントとしては楽しめます。でも映画化してるけど、小説読む限りヒロインはどう考えても木村多江ではなく藤山直美かもう少し若い渡辺えり、もしくはあき竹城なんだけど。
結構酷評されてますが、まあ確かにリアリティは求めない方がいい。極限状態の心理描写とかそういう感じじゃないので。ラストも正直ヒドイ。でも、無人島に流れ着いたのが若くて生きのいい男性たちであるにもかかわらず、僻地のタコ部屋みたいなとこで重労働するしかないような、格差社会の底辺にいる人間ばかりなので誰も何も生産できず事態がまったく進展しないというところにはリアリティを感じます。