pandalzen

 酒とパンダとごはんとコドモ。無理せずラクに、まいにちのくらし。

生まれました

7月13日午後8時、わが家の長男が無事に生まれました。
以下、経産婦の皆さん、笑ってやってください。
前日が予定日だったのですが、前の週の健診でも予定日より早く生まれることはないだろうと言われていたので普通に40w0dの健診に行こうとしていたときのこと。
もしや・・・破水?
実は一週間前に「もしや破水!?」と夜に慌てて病院に駆け込んだら違っていたということがあり。破水ってパンと音がするとかバシャーッと出て水浸しになるとか言うから量も少ないし今度も違うかも・・・と思いながら一応病院に連絡して、入院準備をして出かけました。
院長先生は「あんまり破水っぽくないねんけどな〜」と言いながら内診。ところが検査の結果、破水だったのでそのまま入院することに。
病室に案内され急だったにもかかわらず昼食も出してもらったのに、干してきた洗濯物が気になり一旦帰宅。ダンナ氏が駆けつけてくれたものの夜になっても陣痛が起こる気配はなく、明日の朝になっても陣痛が起こらなければ促進剤を使うと言われてとりあえず就寝。お産ってこんなものなのか?とのん気にしていたら・・・。
キタキタキタ!!
なんとなくの痛みは23時過ぎから始まり、それでもまだガマンできるくらいだったようでウトウトとこま切れに睡眠。明け方4時半くらいに痛みで目を覚まし、いよいよ10分間隔に。結構痛いよ?それでも朝の内診では子宮口に届かないくらいでまだまだお産は始まらないと言われ、促進剤投与開始です。
その後も規則的にやってくる陣痛の時間をメモして助産師さんが来るたびに伝えるけど、「メモとかできてる間はまだまだ」とか言われたりして。こんなに痛いのにまだまだなのか・・・と耐えていたら昼前の内診でなんと子宮口8センチ大!「朝の申し送りではまだまだって聞いてたからーこれは痛いはずやわ〜」とかるーく言われ、早ければ午後〜夕方には出産の見込みということで即ダンナ氏に連絡。
13時頃ダンナ氏が到着すると同時に病室からアクティブバース室*1へ移動。
ところがそこからが長かった・・・。
下腹部も重いけど、なんせ腰が外れそうというか外して捨てたい!!っていうくらい痛い。それが2〜3分おきに来るのにお産はまったく始まらない。「横になるかクッションにもたれた方が楽よー」と助産師さんは言うけど、陣痛のたびに腹部と腰部の痛み+「出そう」な感じが強くなるので、あぐらをかいて座っているのがいちばんマシだった。
それでも腰が・・・腰が・・・割れそうに痛い!!
陣痛が来るたびにダンナ氏に腰をさすってもらうけど、もはや「さする」より「こする」が正しいかも。手のひらでさするなんてまったく意味がないので「グーでやって!」「もっと強く!!」「もっと下!!」と短く指示を出す。「これでもまだ弱いのか・・・」と息切れするダンナ氏。強くこすりすぎて彼の拳はすりむけているのではないかとも思ったけどそれにかまっている余裕はもちろんない。その間に実母から「無事に生まれましたか?(絵文字入り)」の能天気なメールが入る*2
午後いっぱい苦しみながらも、夕食も運んでもらってひと口ずつなんとか食べる。それが18時頃。この段階で「陣痛が来たらもういきんでもいいよ」と言われていたので痛いのは変わらないけど辛さは少しマシになった。その後ダンナ氏が少し席を外したときに内診してもらったらその瞬間に「これが破水か!」と疑いようのない水量が放出。いよいよ分娩室に移動したのが19時頃。
分娩室には助産師さんが2人いて、ひとりの人がずっといきむタイミングを教えてくれてましたが、いきむたびに「上手よー」「もう見えてきたよー」とか言ってくれてたので心強かったです。それに10時間以上陣痛に耐えていたことを思ったら、あとは出すだけ!と気が楽になったし。
まあよく聞く「硬いう●こを出すつもりで」よりも「肛門をひっくり返すつもりで!」の方がなんとなくわかる気がしていきみやすかった。おかげでまあまあ順調に進み、お産が始まるまでに時間がかかった割には意外と早く出てきたようです。でも頭が出てきはじめて出たり入ったりしてる最初のうちはよかったけど、頭がちょうどはさまって止まったときはさすがに「痛い!!」と叫んだけどね。
生まれたのが20時ちょうどだったので、分娩そのものは1時間弱。出産後の私の第一声は「スッキリした!!」でした。
正直出産そのものの痛みって想像できるじゃないですか。あんな狭いところから人間が出てくるわけだから・・・。だからある意味想定内。大量に出血しながらも、頭さえ出てしまえばあとは「にゅるん」と出てくる感じが気持ちよかったと言っても過言ではない。
想定外だったのは腰に来る陣痛。他に例えることのできない種類の痛みというかものすごい苦痛。あれはどうしようもないわ・・・。
立会い出産ではなかったので完全に生まれてからダンナ氏が入ってきて、カンガルーケアもして。初めて抱いたわが子は予想していたほどサルっぽくはなく、色白でつるんとしていました。ああ、私はこの子にいろんなものを見せていろんなことをさせてあげるために頑張って働かなきゃなあ・・・とあらためて思いました。
意外に早く生まれたので先生の到着がお産に間に合わず、縫合等の処置ができなくてしばらく放置されてましたが、幸い院長先生にみてもらえた*3のでラッキーだったのかな。
その日は赤ちゃんを預かってもらって(基本は母子同室)「ゆっくり寝てね〜」と言われたけど、なんか興奮して眠れませんでした。
何はともあれ、貴重な経験をさせてもらいました。これからが楽しみです。

*1:通常の分娩室の隣にフリースタイル出産をする部屋がある病院だったので。そこをいわゆる陣痛室みたいな感じで使用した形なんだろうか。

*2:以前から予定していたとはいえ、孫が生まれるというのに甲子園球場阪神戦を観に行くことをやめなかった母。信じられん。

*3:当直の先生が緊急オペのため呼び出されたらしい。後日出産した別の産婦さんに聞くと当直の先生はあんまり優しくなかったとか。