pandalzen

 酒とパンダとごはんとコドモ。無理せずラクに、まいにちのくらし。

THIS IS IT

自分からはぜーーーったいに観ることはないだろうと思っていた映画。なぜか終わる間際に突然観たくなり、朝から車で映画館へ。しかもひとり*1で。
いやー、すごかった!!観てよかった!!
これまで正直マイケルにはまったく思い入れもなく、「確かにすごい人だとは思うけど・・・好きな人は好きだよねー」という認識でしかなかった。それどころか、近年ではワイドショーで見られる奇行しか印象になかった。
なのになのに、終わった頃にはなんかいろいろ考えちゃいましたよ。映画として編集された映像だからそれが彼のすべてではないとわかってるけど、常にこだわりを持ちつつも謙虚であるということ、マイケルと仕事ができることが至上の喜びであると語り決して手を抜かない周囲の人たちのひたむきさ。とにかく彼らの純粋な物作りへの情熱に圧倒されました。
音楽でもスポーツでも、何かを極めた人というのは才能があるのはもちろんだけど、実はそれを続けて試行錯誤していく努力と忍耐こそが重要なんだと痛感しました。同じ才能を持っていても、環境や待遇に不満を感じてやめてしまったらそれまでだもの。何ものかになりたいとみんな願うけど、自分の話を聞いてもらいたかったら好きなことだけやってりゃいいわけじゃないのよね。何かを作り上げていくにはひとりではできなくて、「いつ」「どこで」「だれと」「どんな」仕事をするかということを自分で好きに選べるようになるためには、努力を重ねて自分の仕事に説得力を持たせなきゃならないんだなあ・・・。
今回のコンサートもハンパない手間とお金がかかってるのがスゴイけど、そこまでかけるためにはこれまでの努力があってのものだから。マイケルはこの世界をとても愛していたのですね。
彼がこれだけ情熱を注いだショーの完成を、見てみたかったと心底思う。

*1:ダンナ氏を誘ったけど乗ってこなかった。後悔するぞ!