pandalzen

 酒とパンダとごはんとコドモ。無理せずラクに、まいにちのくらし。

神様

浮世でランチ

浮世でランチ

子どもの頃から周りに合わせるのが苦手で、25歳になった今も公園でひとり昼食をとっている主人公。そんな彼女が会社を辞めてタイへ旅立つ。「今」と「中学生の頃」が交互に描かれた淡々とした文章が心地いいです。タイもミャンマーも行ったことないけど、アジアの空気をよみがえらせながら読んでました。ミカミさん(辞めた会社の先輩)とのメールの距離感もちょうどいい。
「会社は辞められるけど、この世界からは出て行くことはできない。腑に落ちないことだらけの世の中でも、ここでメシを食わねばならない。」 ・・・哀しいけど、それが普通なんだよね。自分探しなんてしてる場合じゃないよ。ただ、誰と、何を食べるかで人生が決まると私は思ってますが。