pandalzen

 酒とパンダとごはんとコドモ。無理せずラクに、まいにちのくらし。

やられた!

コッペリア

コッペリア

これまでの『日常の謎』系のお話ではなく、見るものを惹きつける美しい人形を生み出す人形師、人形を愛してしまった青年、人形に扮する女優などの織りなす人間模様を、妖しいミステリに仕上げています。前回読んだ「水玉」とはまったく違うちょっと重い雰囲気の物語ですが、かなりおすすめ。登場人物の心の歪みは生い立ちによるものだけど、それを認め、受け入れ、変化していくラストにはこの著者らしい優しさが感じられます。