pandalzen

 酒とパンダとごはんとコドモ。無理せずラクに、まいにちのくらし。

子どもが読んでもいい小説

ささらさや

ささらさや

前に読んだ「てるてるあした」の少し前の物語。ドラマでは「てるてる〜」と「ささら〜」の融合したものになっているのでこちらの主人公のサヤには感情移入しづらいのですが、これだけ読むと必ずしも木村多江のイメージとは限らない。もっと若くてもいい(←失礼)。若くして事故で亡くなった夫が他人の体を借りて彼女の元にやってきては彼女を守ろうとする。でもやがて本当に別れの時を迎える・・・。悲しいけど、悲しいだけじゃない物語です。田舎町の古家を舞台に、3人の老女たちが赤ん坊を我先にとかしましく独占しようとする様子や、豊富な経験から彼女を支える姿がほんわかとあたたかく描かれ、こんなふうに育てられるなら子どもを産むのも悪くないと思えました。