pandalzen

 酒とパンダとごはんとコドモ。無理せずラクに、まいにちのくらし。

人の心

今までいかに何も見えてなかったのかがよくわかりました。
昼からの会議でのこと。同僚のある発言が波紋を呼び、数人の人からものすごい反発を受けたのです。でもその発言は誰かに何か負担をかけるような内容ではなく、いわば組織として動くために今現在自分たちが行っている仕事を明文化するべきだということを確認しただけだったのですが・・・。
私も同僚と同じ立場だったので意見も言ったし、数人の人は同じ考えなので理解を求めるようみんな一生懸命説明したのですが、立場の違う大多数の人たちにはそれがまったく伝わらず。なんとも言えず悔しい思いをしました。
同僚が若くて経験も浅いということもあってか、会議が終わってからも攻撃は収まらず。同じ職場で働いていても、こちら側とあちら側には絶対に越えられない深い溝があるのだなあと今さらながら気づきました。
これからはその溝を感じつつ仕事をしていかなければならないのかと、そして来年度からは同僚が異動してしまうのでこんな思いも誰とも分かち合うことすらできなくなってしまうのかと思うと憂鬱でなりません。同僚はこの一件で、不当な異動も受け入れる覚悟ができたようです。むしろ吹っ切れたと。
立場の違いによる溝が見えてきたところで、もうひとつ気がついてしまったことが。
私は妊娠してからも普通に働いているつもりでいたし、周囲の人の気遣いや母性保護のための制度を当たり前と思ったつもりはなかったのですが、私がその権利を行使すること自体に反感を持っている人がいるような気がします。この業界、産休や育休を取る人に対して「組織のために力を尽くしていない者が権利だけ主張している」と捉える人がいることは知ってましたが、やっぱりここでもそうだったか、と。
だから今回の同僚の不当な人事に対して、同僚個人の権利について声を上げることはないにしても、それによってこの現場が困窮するということは容易に想像できたはずなのに、誰も何も言わなかったということは「労せず権利を行使しようなんて甘いのよ」という私(のような立場の者)に対する見せしめではなかったのか?とすら思ってしまうわけです。
思い起こせば周囲の人は私が妊娠してから挨拶代わりに「今何ヶ月?」とか「体調どう?」とか言ってくれてお腹を触ったりとかしてくるのに、そういう立場の人は総じて私の妊娠に対してまったく何も言ってこなかったように思う。不自然なくらい。
そういうことを思いついてしまったら寒気がして。
今後の仕事のやり方を大幅に変える必要があるとは思っていたけど、今までの感覚を一旦捨てて考えていかないとこれは相当まずい事になりそう。
ああ、憂鬱。