pandalzen

 酒とパンダとごはんとコドモ。無理せずラクに、まいにちのくらし。

ザッツ管理社会

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

正直プロローグが退屈で、バスの中で読みながら何度も取り落として(=意識消失)いましたが、途中からは道を歩くときでさえ本を閉じることができず、夢中で読んでました。
国家的な陰謀に巻き込まれた無実の男性が逃亡するという話で、権力による情報統制や監視、盗聴などで管理され事実をねじまげられてしまったら、我々一市民には何の抵抗もできないのだ思うと背筋が凍ります。必死の思いで逃亡する主人公、まわりはすべて敵であるかのような状況の中にところどころ彼を信頼して助けようとする人たちの存在があり、まさに一筋の光という感じ。
最後は「ホンマにこれでいいん!?」と思う部分も多々ありますが、それでも読後感がいいところが不思議な一冊。単純に面白い!